Madoka Magica Online Story Quest 10

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Quest 10-1

10-1 Before

Madoka どうしたの、ほむらちゃん

こんなところに呼び出したりして? 魔女の事ならみんなも一緒のほうが…

Homura まどか、よく聞いて。

あなただけに教えたいことがあるの。

Homura 私が見てきた世界だと

……今日あたり病院に魔女が現れる。

Madoka 病院って、もしかして上条君のいる

病院のこと? だったら、なおさら さやかちゃんに教えなきゃ!

Homura だめよ! いいこと、まどか。

病院の戦いのとき、できるだけ 美樹さやかに近づかないで。

Homura 彼女は私情で取り乱して、周りを巻き込む可能性が高い。今度の魔女は強敵だから、あなたにも危険が及ぶ。
Madoka ほ、ほむらちゃん……

どうしてそんなことが言い切れるの?

Homura それは……いま話しても、信じてもらえない。だから、言わないでおくわ。
Mami (鹿目さん、暁美さん、魔女が現れたわ。場所はこの街で一番大きい病院よ。急いで集合して)
Madoka えっ? 病院に魔女!?
Homura やはり起きたわね。

まどか、さっき私が言ったこと…… 決して忘れてはダメよ。

10-1 After

Madoka ごめんなさい! わたしたち、

学校に残ってたものだから……!

Sayaka 何がごめんよっ! 遅すぎるよっ!!やっぱりまどかたちなんて待ってないで、もっと早く入るべきだったんだ!
Mami ちょっと、美樹さん。落ち着いて!

こんな大きな建物で、弱ってる人も大勢いる場所よ。冷静にならなくちゃ!

Sayaka 冷静になんかなってられないですよ!

急いで魔女を探し出さなきゃ!

Kyouko 落ち着けって、さやか! 

あわてたって何も解決しないだろ。

Kyouko 気配からして、今回の相手はかなり手強いんだぜ。オマエみたいなヒヨッコじゃ返り討ちがオチだぞ。
Sayaka そんなのんきなこと言ってられない!

いざというときは…… あたし一人で戦ってやる!!

Kyouko ……わかった。それじゃあ

アタシもいつもみたいに茶化さない。

Sayaka え?
Kyouko ひとりで魔女退治してた時と違って

最近は不思議とアンタらの気持ちが わかるんだ。

Kyouko 変だよな? こんなアタシが他人の

こと考えるなんて。自分でもわけが わかんねーよ。たださ……。

Kyouko オマエにとって、大切な人が入院してるんだろ。心配な気持ちはわかるよ。
Kyouko でもな、あせって出した行動にろくなことなんて起こらない……。
Kyouko 落ち着いて、アタシらと行動するんだ。 その代わり、魔女は絶対にやっつけてやるから。な?
Sayaka ……杏子に、今のあたしの気持ちが 本当にわかるっていうの?
Kyouko アタシだってさ、魔法少女になったきっかけは……大切な誰かを守りたかったからなんだぜ。
Kyouko アタシの場合、それは家族だった。
Kyouko なのに、アタシが魔法少女になったせいで、逆に死んじまう結果になったんだ……。
Sayaka 杏子、それって……。
Kyouko アタシは、大切なものを守れなかった。
Kyouko だけどあの時の大切な人を守りたいって気持ちは本当だった。だから、今のあんたの気持ちがよくわかるんだっ。
Kyouko さやか……あんたには、大切な人を失う思いはさせたくない。

だから、冷静になってくれ!

Sayaka 杏子……わかった。

あたし、焦りすぎてたかもしれない。 少し頭を冷やすよ……。

Kyouko よし。わかってくれりゃそれでいいんだ。じゃあ、全員で奥に進もうぜ。
Homura ……。
Madoka ほむらちゃん、どうかしたの?

みんなに置いてかれちゃうよ。

Homura 何で……あの佐倉杏子が美樹さやかの

ために自分の身の上まで話して…… 彼女を説得するの?

Homura ……違う。キュゥべえが言っていたとおり、私の知ってるどの世界とも違ってきている……。
Madoka ほむらちゃん? ほむらちゃん、どうしたの? 何を言ってるの?
Homura ……なんでもない。なんでもないのよ

まどか。あなたには、その…… 関係のない、ことだから。

Sayaka くれぐれも気を付けてね、まどか。

これから何が起きるのか、もう私にもわからなくなり始めているから……。

Madoka ほ、ほむらちゃん……。


Quest 10-2

10-2 Before

Mami まいったわ。思った通り、病院なんて大きな建物が結界化してるから、いつにも増して複雑になってる……!
Mami 使い魔も多いようだし……

魔女を探し出すのに、かなり手間がかかりそうだわ。

Sayaka そんなっ! こうしてる間にも恭介が

……あたしの友達が襲われてるかも しれないんですよ!!

Madoka 落ち着いて、さやかちゃん。

今のわたしたちなら、きっとすぐに 魔女のところまでたどり着けるよ!

Kyouko まどかの言うとおりだ。

Playerのいる、今のアタシらならやれるって!!

Mami そうね、私もそう思うわ。

それじゃあ、この部屋からいくわよ!

10-2 After

Kyouko う、なんてこった……。

この部屋の入院患者は…… 皆殺しかよ……!!

Sayaka う、うう、どうなってんのよぉ。こんなんじゃ、恭介が……、恭介は、いったいどうなってるのよぉ……。
Sayaka 恭介、恭介ぇ……せっかく腕が治ったのに、大好きなギターがまた弾けるって、あんなに喜んでたのに……
Madoka さやかちゃん、ダメだよ。しっかりして!上条君の病室はもっと先なんでしょ?

きっと大丈夫だよ!

Sayaka 気休めなんて聞きたくない!

ひどすぎるよ。恭介に何かあったら、 あたし、何の為に魔法少女に……

Mami 美樹さん、落ち着いて私たちのソウルジェムを見て! ほら、輝きが少し強くなってるのがわかるでしょ?
Madoka ほ、本当だ……それになんだか、

すごく心が温まるような…… 不思議な、光……

Mami 原因はわからない。でも、きっと私たちに何かが起きてるのよ。魔法少女としての特別な何かが……!
Kyouko そうだぜっ!

きっと、マミの言うとおりだ!

Sayaka だから、変な気休めはやめてっ・・・・・・

あたしには……何も感じられないっ!

Kyouko さやか……。ひとつだけ教えてくれ。

アンタは、その恭介ってやつのこと、どう思ってんだ?

Sayaka 杏子……。
Kyouko もう死んだって、あきらめちまう。

その程度の相手なのかよ?

Sayaka 違う! 違うよっ。恭介は……あたしが魔法少女になった理由……なんだ。
Sayaka 左手に怪我して、大好きなギターを弾けなくなって、いつも哀しい笑顔ばかり浮かべるようになって……
Sayaka あたしは何とかしてあげたかった!

契約してでも恭介の手を治して……また心の底から笑って欲しかった!!

Sayaka ……恭介のことが、好きだから。
Madoka さやかちゃん……。
Kyouko それならなおさらだろ、さやか!

恭介って奴は絶対に無事だ。奇跡を信じろ。アタシらは魔法少女なんだっ!

Kyouko 必ず最後は愛と勇気が勝つんだ!

アタシら魔法少女の正義のストーリーは必ずそうなるもんなんだよっ!

Mami そうよ、美樹さん。あきらめるなんて

いつも元気なあなたらしくないわ!

Madoka うん、そうだよ。わたしも杏子ちゃんや マミさんの話を信じる。私たちは奇跡で魔法少女になったんだもん!
Sayaka みんな……ごめんね。

あたしが一番がんばんなきゃ いけないのに……。

Sayaka あたし、がんばる! 

絶対に、あきらめない…… 必ず恭介を助け出してみせる!!

Kyouko その意気だ。さあ、立つんだ!

いつまでもこんなとこにいたって始まらない。先に進もうぜ!!


Quest 10-3

10-3 Before

Kyouko よし。この部屋は問題ないな。

さやか。大丈夫か? 気配は強くなってる。魔女に確実に近づいてるぜ。

Sayaka う、うん。……そ、その……

ごめんね。杏子。さっきから ずっと頼りっぱなしで……。

Sayaka やっぱり、あんたのほうが

全然強くて、頼りになって、 ……しっかりしてる。

Sayaka あたしみたいな理由で願いを叶えた子とは違うんだね。
Sayaka 心のどこかで好きな人に振り向いてもらいたいから、願いを叶えたようなやつとは……。
Kyouko バーカ。今はそんなこと言ってる場合かよ。ほら、こっちだぜ。モタモタするな。
Madoka えへへ。やっぱり杏子ちゃんは

強くて、優しい子だったね。

Homura ……あなたたち、

本当に仲がいいのね。

Madoka え? どうしたの、ほむらちゃん?
Homura 佐倉杏子に美樹さやか……さっきから手まで繋いであげて、ずいぶんと、

あなたたちらしくないと思って。

Homura 正確には……私の知ってるあなたたちらしくない。そう思っただけ。
Kyouko な、なんだテメーっ! いい加減にしろよっ! いま、さやかがどんな気持ちかわかんねーのかよっ!!
Madoka やめてよ、杏子ちゃん!

いまは喧嘩なんかしてる場合じゃないよっ!

Madoka そ、それに、その、いまのは……

ほむらちゃんが悪いと思う。

Homura まどか……?
Madoka さやかちゃんの気持ちもそうだし、

杏子ちゃんのこと、そんなふうに言うべきじゃないよ。

Homura あ、あ、その、私はそういうつもりで言ったんじゃないの。その、
Mami やめなさい、あなたたち。

本当に今はそんなときじゃないでしょ

Mami 先を急ぐわよ。ほら、佐倉さんも。

ここは結界内なんだから、鹿目さんもしっかり後ろをお願いね。

Madoka は、はい。ごめんなさい。マミさん。

いま行きます。

Homura まどか……。

10-3 After

Madoka あ、あの、ほむらちゃん?

その、さっきはごめんなさい。なんだかわたし、変なこと言っちゃったね。

Madoka あ、で、でもでも、あの、さっきみたいなことは、今はあんまり言わないでほしいなって、その――
Homura いいの。私も余計なことを言ったと思ってるから。謝るのは私のほうよ。
Madoka よ、よかった。えへへ……

ほむらちゃんを怒らせちゃってたら どうしようかと思っちゃった。

Madoka みんなと一緒にがんばって、早くここの魔女をやっつけちゃおうね!
Homura まどか……

みんなに気付かれないように聞いて。

Homura 病院に来る前にした話よ。この世界で起きることは、いったいどうなるのか私にもわからなくなってる。
Homura だから私の言うことを聞いて、できるだけ私やPlayerから離れないで。いいわね。
Homura まどか……私はね、他の人間はどうなったとしても、あなたにだけは無事でいて欲しいの。
Homura それが……それが、あなたとの約束だから。私は今度こそ、あなたとの約束を守ってみせる。
Madoka ほ、ほむらちゃん……。


Quest 10-4

10-4 Before

Sayaka どうしよう、杏子。全然魔女が見つからないのに、もう恭介のいる部屋まですぐだよ?
Kyouko くそっ! 本当に広い建物と結界だな。

マミ! 何かうまい考えとか、思いつかないのかよ?

Mami ……仕方ないわ。

こうなったら危険は承知で、二手に分かれましょう。

Mami 戦力は分散してしまうけど、美樹さんのお友達のためにも、これ以上は時間をかけられない。
Kyouko たしかに、それで見つからなけりゃ、魔女の居場所は最上階しかない。

そこで合流しよう!

Homura ならチーム分けが必要ね。私は……

まどか、それにPlayerと一緒に行くわ。

Mami それでかまわないけど……

何か意味があるの、暁美さん?

Homura 別に。ただ美樹さやかを

あなたたちから離さないほうがいいと思っただけよ。

Mami ……まあ、いいわ。今は時間のほうがもったいないもの。それじゃあ二手に分かれましょう。

10-4 After

Homura まどかっ!!! 大丈夫っ!?!
Madoka だ、だい、じょう……ぶ。

ちょっと相手の攻撃を避け損なっちゃった、だけだ、から……。

Madoka わたしより、ほむらちゃんやPlayerちゃんは怪我、なかった?
Madoka えへへ、やっぱりマミさんたちがいないと、いつもみたいに戦えないね?

やっぱりわたしが半人前だからかな。

Madoka 足を引っ張っちゃって、ごめんね、

ほむらちゃん、Playerちゃん。

Madoka わたしのことは気にしないで。

ここに魔女はいなかったんだから、 早くマミさんたちと合流しよう。

Homura (違う! 何かがおかしい! 

キュゥべえの言っていたことは…… 間違いじゃなかった!)

Homura (この世界は、明らかに何かが違っている。でも、問題はその違いが何か、私には……わからない!?)
Homura (このまま、キュゥべえが言うように私の考えがまた崩れるのならば、この世界でもまどかを救えない)
Homura (いったい、いったい、どうすればいいの?!?)


Quest 10-5

10-5 Before

Mami なんてことなの……。魔女が最後の最後までみつからなかったわけだわ。
Mami よりによって、美樹さんのお友達の病室にいたなんて……。
Sayaka 恭介……恭介……きょうすけぇ……。
Kyouko 泣くな、さやか。これからアタシたちは魔女と戦うんだぞ。アンタがそんな調子じゃ勝てるもんも勝てないぞ!
Sayaka だって……だって……あたしには無理だよ。もうダメだよ、あたし、杏子みたいに強くないもん……。
Mami ダメよ、美樹さん。あなたがしっかりしなきゃ!
Mami 恭介さんを救って、想いを伝えたいくらい好きなんでしょう?

……だったら、そうしなきゃダメよ。

Mami 約束、できる? できるわよね、美樹さん。大丈夫、みんなもついてるわ。

だから……きっと大丈夫よ。

Sayaka ……うん、わかった。

だから……みんな、恭介を助けて!!

10-5 After

Madoka 無事魔女は倒せて、

病院も上条君ももう安全! ……よかったね、さやかちゃん。

Sayaka ……うん。よかった。恭介が助かって、本当によかったよ。
Mami さあ、これですべてが無事に済んだわ……といいたいところだけど、まだ一つやり残したことがあったわねー?
Madoka やり残したこと?

そんなこと、ありましったっけ?

Kyouko いやだ、忘れちゃったの?

お友達が無事だったあかつきには、 美樹さんが告白するって約束よ。

Sayaka え!? え!? え!?

ちょっと待って! え、あれって本当にやるの!?! 

Mami するに決まってるじゃない。

今さらしらばっくれたりしても ダメですからね。

Kyouko お、おいおい……本当にさやかに、

その……彼氏を作らせんのかよ?

Mami 当然じゃない! それに……
Mami 好きな人がいるなんて……

それだけで幸せなことなのよ。 私たち魔法少女には、ね。

Mami だから、絶対にがんばってちょうだい

私、真剣に応援するわ。

Sayaka マミさん……

ありがと。

Madoka やったぁ!

さやかちゃん、がんばってね。

Mami たきつけておいてなんだけど、とってもロマンチックな感じなってきたわね。ふふ……佐倉さんもそう思うでしょ?
Kyouko えっ?! あ、ああ、

そう……なのかな? さやかに……彼氏、かぁ……

Mami ??? なぁに、気のない返事ね。

どうかしたの? 美樹さんに彼氏ができると何か困るのかしら?

Kyouko べ、べつに何もねえよっ!

あるわけ……ね、ねえだろっ。 ががが、がんばれよな、さやかっ!

Sayaka 杏子もそう言ってくれるんだ?

……ありがと。 えへへ、なんか、まいっちゃったな。

Kyouko あ、ああ。アタシも、お、応援するよ

その、がんばれ……よ。

Homura ……ねえ、美樹さやか。

まさか、本当に告白する気?

Mami ……なーに? 暁美さん、何かまた文句でもあるのかしら?
Homura 文句なんてあるわけない。ただ、あまりにも私の予期しないことが起こり続けている。
Homura 詳しいことは説明してもわからないでしょう。でも、お願いだからこれから起きる戦いを甘く見ないでほしい。
Homura この未来はもう私の予測の範疇にない何が起こるかわからない。

その証拠に……

Homura 私の知ってる美樹さやかなら、告白なんて真似は絶対にしないはずだし、その病院の男の子ともうまくいかない。
Madoka ちょ、ちょ、ちょ、ほむらちゃん!

ちょっと何を言ってんの! そんなこと言っちゃダメだよ!

Homura 多少のことはどうでもいい。

だけど、もうワルプルギスの夜はすぐそこまで近づいているのよ。

Homura あの最凶最悪の魔女に勝つために、

せめて浮かれるのだけは控えたほうがいい。

Kyouko コイツ、たまに口を開くかと思えば、ろくでもねえことばかり! さすがに今回は許せねえ。さやかに謝れっ!
Homura まだ、わからない? 佐倉杏子、

あなただってそんなに皆に気を使うようなことをするはずがない。

Homura だいたい、よくわかってるはずよ。

魔法少女に普通の恋愛などありえない。そんなもの、不幸になるだけ。

Homura だから、戦うことに集中して。ワルプルギスの夜に備えて欲しい。
Madoka もうやめて、ほむらちゃんっ!
Madoka 最近のほむらちゃん、変だよ。さっきからおかしなことばかり言って。さやかちゃんやみんなを傷つけてるっ。
Madoka ……大きい声出してごめんなさい。

でも、やっぱりほむらちゃんが ひどいと思う。

Madoka ……行こう、みんな。

今日のほむらちゃん、たぶん疲れちゃってるんだよ。

Madoka さっき病院で一緒だったときも、

わたしが弱いせいでずいぶん負担かけちゃったし……

Mami ……そうね。今はここにいても喧嘩になるだけだし、鹿目さんの言うとおりにしましょう。
Homura ……。
Homura ……なぜなの?

なぜ、まどかが私にあんなことを言うの……?

Homura まどかは、わかってないのよ。これから起こる戦いがどれだけ危険なのか。
Homura そして、私がどれだけあなたを心配してるのか……。