Madoka Magica Online Story Quest 3-2
3-2-1 Before
Madoka and Sayaka | ……ということがあったんだ。 |
Kyoko | マミのやつ、そんなことがあったのかよっ!!! オッカシーっ!! ハ、ハラいてー!
でも、マミらしいかもな。なんつーか、無理してでもまわりの期待に応えようとするとこ。 |
Madoka | 杏子ちゃん、わ、笑いすぎだよ。 |
Sayaka | そうだよ。あたしたち、本当に気まずかったんだからね。 |
Kyoko | いやー、笑っちゃ悪いけどさ、でも、そんなことがあったら、マミもみんなの前に出にくくなるわな。 |
Homura | でも、その話が巴マミの挙動不審の原因だとするなら、納得できないことが多すぎる。 |
Sayaka | たしかに。それだとあたしらの後をつけまわしたり、杏子に変な反応する理由にならないね。 |
Homura | そう。そもそも私たちに顔を合わせようとしないはず。 |
Kyoko | 原因かぁ。だとすると、アタシとの間だと、この前の“あれ”なのか……。 |
Madoka | 杏子ちゃん、“あれ”ってなに? マミさんとの間に何かあったの? |
3-2-1 After
Mami | ちょっと佐倉さん! |
Kyoko | おー、お帰りマミ。早かったじゃん。 |
Mami | お帰りじゃないわ。私の家に来てから、毎日ずっとテレビの前でゴロゴロしてるじゃない! |
Kyoko | えー、そうかぁ? でも、いいじゃんか。べつに魔女が見つかったわけじゃないんだからさ。 |
Mami | よくありません。女の子が一日中テレビの前にいるなんて、不健康よ。
それにまたこんなにお菓子を食べて。病気にでもなったらどうするの? |
Kyoko | しょーがねえだろ。だって、魔女が現れなくっちゃ、ほかにやることもないんだしさ。
それにさ、マミの家は食べ物がたくさんあるし、部屋は綺麗にしてあるから、居心地がいいんだよ。 あと、テレビばっか観てないぜ。ゲームもやってるぞ。 |
Mami | もう、それは同じようなものでしょ!
私の家にはいくらいてもいいけど、だったらお部屋の掃除をするなり、お料理に挑戦してみたり…… いくらでもやることはあるでしょう。あと、自分ひとりでも勉強ぐらいはするべきよ。 とにかく、私と一緒に暮らすことになったからには、こんな自堕落な生活は許しません。 |
Kyoko | あー、もううるさいなあ。わかったわかった。そのうち、なんか始めるよ~。 |
Mami | そのうちっていつ? 何かって何をするの! |
Kyoko | そのうちっていったらそのうち。何かって言えば、そりゃ何かだよ。
心配しなくっても、アタシは今までもこんな感じでやってきて、魔女を倒してきたんだ。大丈夫だって。 それよりさ、今日のご飯はなんだ? アタシ、パスタがいいな。マミの作ったパスタ、大好きなんだ。 |
Mami | そうやって食べることばっかり夢中になって、そんな調子じゃ本当に病気になってしまうわよっ!
もう怒った。いいわ。口で言ってわからないのなら、今後は実力行使でいかせてもらいます! |
3-2-2 Before
Kyoko | なあマミ。今日の食事、なんかいつもと違って変じゃないか? |
Mami | べつに。何も変わってない。私が作ってるんだから、いつもと同じ我が家のメニューよ。 |
Kyoko | いやいやいや。絶対におかしいって。だってさ、いつもならもっとこう、肉や魚がいっぱい出てるはずだろ。 |
Mami | 私は健康のことを考えて、できるだけヘルシーな献立に切り替えただけです。 |
Kyoko | ヘルシーって、おまえ。これって野菜どころかコンニャクとか豆腐ばっかりじゃん。こんなの、味気ないぜ。 |
Mami | 当然です。佐倉さんが毎日ゴロゴロしてる以上、それに合わせて、より低カロリーになるんです。
この調子で、誰かさんの消費カロリーに合わせて、これからも健康志向のメニューを続けますからね。 も・ち・ろ・ん、戸棚や冷蔵庫の中のお菓子も片付けましたから。 |
Kyoko | そんなのひどくないかっ!? だって、美味しいものを食べられなかったら、何のために生きてんだよ?! |
Mami | その点は大丈夫です。私がちゃんと考えてるから。明日からさっそく始めますからね。 |
Kyoko | へっ? 考えてるって、いったい何を始める気だよ? |
3-2-2 After
Kyoko | ったく、マミも余計なことしたもんだぜ。口直しにゲームでもやろっと。……って、あれ?
なあ、マミ。ここにあったゲーム機、どこいったか知らないか? |
Mami | 片付けました。 |
Kyoko | え!? ……あ、そ、そうか。ふーん。まあ、仕方ないな。それじゃあ…… |
Mami | ダメよ。隠れて遊ぼうとしても。持ち運べるようなゲーム機も全部処分したから。 |
Kyoko | えーー!! なんてことすんだよ。まだクリアしてないゲーム、いっぱいあるんだぜ?! |
Mami | ゲームなんていくらやっても佐倉さんのためにならないでしょう。それより、もっといいものを用意したわ。
はい、これ。 |
Kyoko | これって……参考書じゃねえかよ? |
Mami | そうよ。今までテレビやゲームに使ってた時間が空いたんだから、これからはちゃんと勉強をしましょう。 |
Kyoko | えーーー! なんで、アタシがそんなことしなくちゃいけないんだよっ!? |
Mami | 心配しなくても大丈夫よ。私も一緒にやって、わからないところは教えてあげるから。
あと、息抜きも大切でしょ。合間に運動もしましょうね。これも一緒にやるから、楽しくできるわよね? |
3-2-3 Before
Mami | はい、それじゃあ次の問題よ。これはクイズみたいな感じだから、楽しくできるでしょう? |
Kyoko | ……何をどうしようと、勉強は勉強だろ。もういいよ。止めようぜ。 |
Mami | だーめ。はい、219キロ先の学校に1時間25分で到着するには、時速何キロの車が必要でしょうか? |
Kyoko | ああ? そうだなあ……、キュゥべえと契約して、魔法少女になっちまえばすべての問題は解決っ! |
Mami | もう、真面目に答えなさい! ……いいわ。それじゃ次は英語よ。はい、この和文を英語に訳して。 |
Kyoko | ……アイアムアペン! マイファーザーイズドッグ! |
Mami | 佐倉さんっ! ふざけるんじゃありませんっ。ちゃんと答えなさい。 |
Kyoko | あー、もう勘弁してくれよ! アイドントライクスタディ! ノーモアイングリッシュ! |
Mami | ちゃんとやりなさいっ。この問題集を終わらせるまで、ご飯はあげませんからねっ! |
Kyoko | もー、なんだよそれー! 助けてくれよ、もう!! |
3-2-3 After
Mami | もう仕方がないわね。でも、たしかにいきなり勉強ばかりじゃ息も詰まっちゃうから、気分転換しましょう。 |
Kyoko | おっ、ようやくアタシの基本的人権の尊重、国民主権、戦争の放棄を認めてくれたか!? |
Mami | なんでここで憲法の三原則が出るのよ。すぐに変な使い方して、ふざけるんだから。 |
Kyoko | なんでもいいよ。息抜きって何すんだ? ゲームか。それとも、どこか遊びに行くのか? |
Mami | そういうことすると、そのまま遊び続けちゃうでしょ。だから、そういうときは……
じゃーん! エクササイズDVD。ちょっと前に流行って、いま安くなったから買っちゃいました! さあ、佐倉さん。一緒にやるわよ。あなたの日頃摂取しすぎたカロリーを、これで消費するの。 |
Kyoko | うがーっ! アタシはそんなもんやりたくねえーっつの!! |
Mami | ダメよ、こういうのはひとりでやっても長続きしないんだから、お友達と一緒にやるのがコツなの。 |
Kyoko | それはオマエの問題だろうが! アタシを巻き込むなっ! |
Mami | いいからいいから。さあ始めるわよ。ほらほら、この運動とかニの腕のシェイプアップに効くみたいよ!
ほら早く、佐倉さんも立って立って。さあ、一緒に元気よくいくわよ。レッツ、エクササイズっ! |
Kyoko | ああーん、誰か助けてくれー! |
3-2-4 Before
Mami | あら? どうかしたの佐倉さん。ご飯の時間なのに、いつもと違ってずいぶん大人しいのね? |
Kyoko | ……当たり前だろ。毎日こんな味気ない料理ばっかでさ、おまけにお菓子もデザートもないなんて。
なあ! いつまでこんな生活を続けなくちゃいけないんだよっ。いい加減にしてくれよな。 |
Mami | うーん、そうねえ。たしかに少し徹底しすぎたかもしれないわねえ……。
それじゃあ、今日はご飯を食べ終わったら、街にお出かけしましょうか? |
Kyoko | 本当かよ!? よおーし、ようやくまともに遊べるぜ! そうと決まれば、早く食べて、出かけようぜ! |
3-2-4 After
Kyoko | うわー、なんかこういうところに来るの、すっごい久しぶりな気がするなぁ。
さあ、マミ。どの店に入る? やっぱりまずはゲーセンか? それとも、何か買って食べようか? |
Mami | 何言ってるの。ここで買い食いなんてしたら、せっかく正した食生活が台無しじゃない。 |
Kyoko | えー、せっかく久しぶりに甘いものにありつけると思ってたのに。せめて、ゲーセンに入って遊ぼうぜ。 |
Mami | だーめ。でも、安心して。ちゃんとどこに行くか、決めてあるから。まずはあのお店から入りましょう。 |
Kyoko | この店って……、調理器具のお店じゃんか。アタシ、こんなの興味ないぞ。 |
Mami | じゃあこれを機会に関心を持って、佐倉さんも少しぐらいは自炊できるようになっておかないと。
あと、すぐそばにかわいい雑貨屋さんもあるのよ。そこでお部屋の新しいクッションでも探しましょう。 |
Kyoko | い、いや、アタシはそういうのより、できればゲーセンとかに行きたいんだけど。 |
Mami | もちろん、その後はお洋服も見て回りましょうね! |
Kyoko | そんなの、どうだっていいよ。アタシはこの格好で十分だよ。 |
Mami | そんなのダメよ。前から思ってたんだけど、佐倉さんももっと可愛い服を着なくちゃ。
大丈夫。私が選んであげるから。ふふ、私ね、一度こういう風にあなたとお買い物に来てみたかったの。 さあ、行きましょう! ショッピングが終わったら、オーガニックの喫茶店でお茶しましょうね。 |
Kyoko | ちょっと、おい、待てよっ。外に来てまで、この調子かよ。もう勘弁してくれよぉ~。 |
3-2-5 Before
Kyoko | おい、オマエら。さっきからなにを笑ってるんだよっ。 |
Sayaka | だって、こんな話聞いて笑うなってほうが無理だよ。そりゃ杏子にはそんな生活、耐えられないよね。 |
Madoka | 杏子ちゃんのことだから、どんなもの出されても、最後まで食べちゃうんでしょ。それはつらいよねえ。 |
Kyoko | うっせー! あの時は、こっちはちっとも笑いごとじゃなかったんだからな。
食べ物だけじゃなく、ちんぷんかんぷんな本やら映画やら観させられるし、たまんねーつの。 |
Homura | ……だけど、その話だとあなたがおかしくなるならわかるけど、どうして巴マミの異変に繋がると言うの? |
Madoka | そういえば、そうだよね。杏子ちゃん、いったい何かあったの? |
Kyoko | 問題はそこなんだよ。そんな生活を続けさせられて、あることがわかってさあ……。 |
3-2-5 After
Mami | さあ、佐倉さん。今日もはりきって、勉強と運動、がんばりましょうね! |
Kyoko | いい加減にしろっ! もうやってられるかってんだっ! |
Mami | どうしたの、佐倉さん? いきなり大声出して。ご近所迷惑よ。 |
Kyoko | こうも毎日毎日味気ないメシばっかなのに、そのうえ問題集を山積みされたらたまんねーよ!
おまけに変な踊りまでやらされて。何がエクササイズだ。盆踊りのほうがまだマシだ。 おまけに動きにくいフリフリの服まで着させられそうになるし、もう耐えられないんだよ! これ以上続けるなら、アタシはもうこの家を出ていくからな! |
Mami | だけど、これも佐倉さんのためを思って、私もよかれとやってるのよ。
ちょっとぐらい辛いことでも、我慢しなくちゃ立派な魔法少女にはなれないわよ。 |
Kyoko | どうして粗食や勉強、おまけに洋服と美容エクササイズが魔法少女に関係するんだよ! |
Mami | 関係あるわよ。私たちは他の子たちからすれば、ベテランの魔法少女。つまり、先輩なのよ?
内面だけじゃなく、外見もしっかりしてなくちゃ、先輩として務まらないじゃない。 |
Kyoko | な、なんじゃそりゃ?! やり過ぎだとは思ってたんだけど、マミっ、オマエ、ついに本音が出たな! |
Mami | な、なによ。私の本音って。なんだか、私がやましいことでもあるみたい。 |
Kyoko | そうだろうがっ! オマエがあいつらにいい恰好したいのはわかってんだよ。それにアタシを巻き込むな! |
Mami | い、いい恰好だなんて、……私、そんなつもりは一切ありませんっ。 |
Kyoko | 嘘つけっ!だいだいオマエは昔から他人に気を使いすぎなんだよ。それで自分まで犠牲にしてさ。
自分がやりたいこと我慢してまで恰好つけても仕方がないだろ? 少しズボラぐらいが丁度いいんだよ! |
Mami | 何よ何よ、好き放題言って! 佐倉さんが毎日ゴロゴロしてるのが悪いんじゃない!
そ、そりゃ私の考えに付き合わせちゃったかもしれないけど……。 それでも私は佐倉さんのことが心配なんだからっ! 今までの生活もあるから、けじめのない生活に慣れちゃって、夜遊びが癖づいたりしてないか不安なの! |
Kyoko | え!? そ、そうなのか? |
Mami | それなのに、……せっかく戻ってきてくれたと思ったら、……出ていくなんて言わないでよ。 |
Kyoko | ……マミ。そんなにアタシのこと、気にかけてくれてたのか……。
……だ、だけど、今のやり方は、極端すぎるだろ? その、もうちょっとなんとかしてくれよ。 アタシだって、この家を出ていきたいわけじゃないんだからさ。 |
Mami | もう知らない! ゲームでもお菓子でも、好きにすればいいじゃないっ! |
Kyoko | あ、おい、マミ! アタシが悪かったよ。待てよ、どこ行くんだよ!? |